母親からの脱却(ありがとうを求めてしまう)

なぜ、倒れるまではたらくの?退職するのは時間の問題

● 患者のありがとうをもとめてしまう

看護師は思いやりがあり責任感が非常に強い人が多いです。勉強熱心で多少のつらいことは我慢して乗り越えてる強い意志を持っています。しかし、そのような仕事に熱心で責任感が強い方は「うつ病」や「もえつき症候群」になりやすい性格でもあります。そのため、心や体に不調を抱えていても倒れてしまうほど最後まで頑張ってしまいます。その結果、心身に深刻な不調をかかえ、退職・休職してしまう看護師が増えています。
なぜ、「倒れるまで頑張りすぎてしまう」のでしょうか。ただ責任感だけではなく「共依存」の可能性も潜んでいる場合があります。
「倒れるまで頑張りすぎてしまう」自分をコントロールしていくために、「共依存」について自分に当てはめて考えてほしいと思います。

(非常につらい作業になりますので、しばらく悩み苦しんでしまいます。できれば非常に落ち込んでいるときや疲れすぎているときは「共依存」についてはスルーしてください。つらいなと感じた時は読むのを辞めて気分転換してください)

● なぜ倒れれるまで働いてしまうのか

「共依存」という言葉が一時大変注目を浴びましたが、看護師にとってもえつき症候群と共依存は職業病といえるほど密接に関係があります。なぜなら「人のために情熱を燃やし、責任をもって困難なことも乗り越える力」を生み出す心。看護師の資質の一つであるこの性格の人が陥りやすい病気だからです。心に強い不調を抱えていたり、倒れるほど働いてしまったときは一度自分を振り返り「働きすぎないよう心をコントロールする技術」を身につけましょう。その心の仕組みに気づかない限り、何度も倒れるまで働いてしまいます。そして多くの方が看護師という職業を去っていっています。人生をかけて学んできた看護師。せっかくつかんだ「やりがいのある仕事」。ぜひ、ずっと看護師でいていただきたい。そのためにも心のコントロールや不調への気づき、サインを見逃さないようにメンタルヘルスに関する情報を仕入れていただきたいと思います。

● 看護師と共依存

あなたは一日をどんなキャラクターで過ごしていますか。おそらく看護師のあなたは睡眠時以外はほとんど看護師として過ごしているのではないでしょうか。家にいるとき、母親であっても恋人であっても、「看護師」というキャラクターが頭から離れないのではないでしょうか。「共依存」は「仕事で自分の満足感を得ようとする」「患者さんに奉仕することで強い満足感を得ようとする」心の在り方です。共依存でない方は、病院から出て、プライベートの空間に入るとさっと自分のキャラクターを切り替え、「充実した時間」を過ごすことが出来ます。休日は習い事や友人との食事、旅行など積極的に自分の要求を上手に満足させることが出来ます。けれども共依存の方は、「看護師」でない自分になったとき、例えば病気で休んだり休職中に非常に強い「喪失感・不満感・自信のなさ」を感じます。つまり、患者さんを満足させるということが自分を満足させるということとイコールになっているということです。
 
なぜ、倒れるまで働いてしまうのでしょう。
共依存になっている方は、「看護師」のキャラクターでない時、一人でいるとき、非常に強い不安感と喪失感に襲われるからです。そして、「自分の体や心がつらい」「休みたい」「自分のことを優先する」行為を選択すると非常に強い「罪悪感」が襲います。だから休めないのです。

● 共依存のチェック

 以下の項目をチェックしてみてください。数多くあてはまる方は、「共依存」の傾向が強いということになります。

・ 人に良く思われたい、好かれたいと強く思う
・ ミスをすると人から嫌われると思う
・ 人が望んでいることはすぐにくみ取れるのに、自分の休暇では何をしたらいいかわからない、あるいは決定できない
・ なにかトラブルが起こると、「自分のせいかな」と考えてしまう
・ 人前でリラックスすることができない
・ ほめられても、お愛想でそんなことはないと心で否定してしまう
・ 何かをしてもらうほうより、自分でなにかしてあげるほうが満足する
・ 食事のメニューや何か選ぶとき、自分より周囲の人を優先してしまう
・ あまり好きでない人とも親しくつきあうことができる

 「人の意見や評判」「人からありがとうと言われること」「人に奉仕すること」そういったことが必要以上に自分のことよりも最優先にしてしまう。「他人のために時間を費やしすぎている」場合は、共依存の可能性が非常に高いです。 もしも「もえつき症候群」の傾向やうつ病、心身のつらい痛みを感じているならば、すぐに専門科医に一度チェックしてもらいましょう。
 せっかくここまで頑張ってきた大切な看護師としての仕事。いずれ燃え尽きて仕事が出来なくなってしまう前に、「必要以上に奉仕しすぎてしまう傾向」を修正していきましょう。

● 共依存と向き合う

 共依存になってしまう原因として、「母親からの強いコントロール」から大人になっても抜け出せていないということがあります。第二次成長期の時に、母親や父親と険悪になったり喧嘩したりということが起こります。これは「精神の自立」のために必要不可欠な儀式です。ところが、「良い子」になるように強いコントロールを受けてきた子供は、「反抗することは悪」と心をおしこめて、反抗しなければならない時期に反抗できなかったまま大人になってしまいます。つまり、自分の強い自立したいという欲求よりも母親の「いい子でいてね」という要求を優先してしまったということです。そしてそのまま大人になってしまうと、「自分のことよりも他人を優先することで強い満足感と充実感を得る」という心の構造が出来上がってしまいます。
 
 「共依存」から脱却するためには、専門家の手助けが必ず必要です。いわばパンドラの箱のようなもので、あけると非常にどす黒い感情に襲われ信じていた母親や家族、そして周囲の人の好意が全く信じられなくなってしまい人生の土台が崩れてしまいます。
 そのため、治療を始める前には長い休暇をとって心と体を楽にしてから、専門科医を受診してください。そして、「小さいころの原体験」とじっくりと向き合って自分を土台から組み立てる作業を行ってください。そうすることで「自分の幸せも充実させることが出来る」本当の幸せを感じることが出来る自分を手に入れることが出来るでしょう。
 もしも今、アルコール依存症やタバコ、ギャンブル、危険な異性へのめりこんでしまっている方は、できるだけ早めに専門科を受診してください。
 

★ 看護師のもえつき症候群を防ぐために
⇒ http://goo.gl/nAMWjt

★ 共依存なのか愛なのか
 元看護師の記録
⇒ http://e-kotoba.net/f/

【書籍】

「共依存かもしれないー他人や物で自分を満たそうとする人たち」
 ケイ・マリー・ポーターフィールド:著 

「共依存症 心のレッスン」
 メロディー・ビーティ:著 

「自分のために生きていける」ということ
 斎藤 学:著

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